吉 縁起村とは


               吉(よし) 縁起村」の紹介


【所在地】

 岡山県真庭市最南端にある吉地区の住民有志で活動している地域おこしのグループ。

         活動本部:吉 縁起村 「立寄処」(たちよりどころ)真庭市吉3614番地2


【運営主体】

   吉 縁起村 実行委員会   代表:藤原元夫


【何故「縁起村」?】

 吉縁起村には、全国でもめずらしい「めでたい地名や神社仏閣が一つの地区に沢山存在している」ことを皆様方に知っていただき、多くの方が吉地域に訪れていただきたいと願って、2018年12月の地元有志が集まって活動を開始しました。

 具体例を挙げますと、吉縁起村には「吉」(よし・大字名)、小字名の「相愛」・「真賀」・「嬉石」(うれし)・「寿老」(すろう)という地名が昔から使われており、何だか「めでたい気持ち」になってきます。最近では「相愛」の標識や💚型の樹の前で記念写真を撮るカップルも現れ、大学生に人気があるスポットになっています。

 次に、神社では「吉八幡神社」(不倒の樹があり、亀山様と呼ばれています)と「縁結びの神様」で有名な出雲大社鶴山支教会(鶴山様)があります。

 寺院では、岡山県無形重要文化財「吉念佛踊り」が約250年に亘って毎年8月16日に行われている「高野山真言宗  今西山法福寺」があり、シーボルトの弟子で蘭学医の石井宗謙の先祖が開基したという歴史があります。

 吉八幡神社も法福寺も江戸時代の宝永2年(元禄時代の次の元号)という記述があり、300年以上存在している名刹となっています。

 こういった地名や神社仏閣がある「めでたい里」なのです。


【活動の3本柱】

  私たち縁起村実行委員会は、3本の柱(目標)を掲げて活動しています。

1つの柱は、真庭市南部に観光拠点を作り上げる、ということです。

 真庭市には北部・中部に「蒜山」・「久世・勝山」という観光客を引きつけるスポットやイベントがあり、年間200万人が訪れていますが、南部の「落合」には季節的な「醍醐桜」しか訪問客を惹きつけるスポットがありません。

 そこで、多く人に訪れて頂く真庭市第3の「観光スポット」として南部入口にある「吉 縁起村」を観光地化しようと長期計画を立てて頑張っています。ちなみに「吉縁起村」案内ガイドをこれまで2種類作成し配布したり、空き家を改装して、そこを活動の拠点として「立寄処」(たちよりどころ)を立ち上げて活動しています。今年度は保健所から食品の営業許可も得て、売店開店日には弁当や焼き鳥などを販売して、多くのご来客をお待ちしています。

 ただ縁起村は田舎にありますから、基盤整備をしていくことが重要な活動案件になっています。この案件に真庭市や岡山県が私たちの活動趣旨をご理解頂いて、物心両面で応援してくださっています。


2つ目の柱は、この地を観光で来られる人が立ち寄れる場所や特産品などを揃えてお迎えするため、特産品開発で県道を通行される方々に立ち寄って頂けるような品を作製したり、開発しています。

 例えば、地元生産の新鮮野菜の販売を始め、「真庭産ヒノキ」を使用し神職にご祈念して頂いた「縁起札」ストラップ、五三竹の杖(黄門様が使っているあの杖)、置物を飾るミニ畳、ご婦人の手作り作品等、を用意してお待ちしています。

 また、この地域ならではの商品開発に取り組んでいます。外部講師を招いて検討した結果、現在「干し芋」を特産品にする計画を推進しています。整腸作用と豊富なビタミンを含んだ干し芋は女性にも人気があるそうです。


3つ目の柱は、ここ縁起村は、幸い小さな村集団のため家族的な意識を持って地域社会に貢献する活動を展開しています。いわゆる社会福祉貢献活動です。

 行政は地域の自治会に従来の活動を要望されてきますが、時代背景としては人口減と高齢化が進んでいて、従来のような活動は地域住民に負担が多くなっています。地域の自治会では一人が何役も果たさなければならい状態が生まれています。

 そこで、私たちは自治会の枠を超えてお互いが草刈り作業・ゴミ拾い等に取り組んでいます。それは「共助」の精神ですね。「お互い様」の気持ちで、自治会同士が助け合って活動しています。また、縁起村売店活動を一緒にすることから、疎遠だった人間関係が豊かになりコミニュケーションの場が持たれ、住民が「生き甲斐」や「やり甲斐」の気持ち生まれ、この地で生活していて良かったな、と思って頂いています。高齢で一人住まいの人が楽しみにして売店活動に参加されているのはこの証だと感じています。


【私たちの思い】

 通例、公費補助金事業は補助金が打ち切られると空気の抜けた風船のように、いつの間にか補助金活動が衰退してしまうという傾向が多々見受けられます。しかし、私たち「吉(よし)縁起村」は地域社会や市・県職員のみなさんに温かいご理解とご支援・ご助言を頂きながら、和気藹々と皆で楽しみながら、地域おこし活動に取り組んでいます。それは、まるで少年時代の「秘密基地作り」の感覚ですね。通例、公費補助金事業は補助金が打ち切られると空気の抜けた風船のように、いつの間にか補助金活動が衰退してしまうという傾向が見受けられますが、長期計画実現に向けて私たちは楽しみながら取り組んでいます。

 おかげさまで、現在では真庭市はじめ岡山県の補助金対象事業に認定されるまでに「吉縁起村」の活動が認められています。


 みなさんのお越しを実行委員一同、心からお待ちしております。


「吉(よし)縁起村」一番の撮影スポット 💙の樹  若いカップルに吉(良し) 記念写真に吉(良し)

縁起村の遠景(雪景色)

縁起村の遠景(晴れた日の